本日 172 人 - 昨日 26 人 - 累計 205130 人

チームの力とは・・・

 先日の第7支部新人大会では、夏の選手権大会に続き支部大会最終戦で、選手・スタッフのみならず、保護者の方々、応援メンバー含め大きな円陣に参加いただいた。木曽中サッカー部では円陣を組む際、左胸に右手を当てて、左手で隣の人の肩に手をかける。左胸についているチームのエンブレムに誇りを持ち、仲間と共に戦う意識を持ち、試合に向けて気合を入れる。もちろん円陣を組んだからと言って良いプレーができるとは限らない。ましてや試合に勝てるとも限らない。けれどもチームの力はこのような場所からも大きく生まれている。

 応援の力については前回の記事「観戦のススメ」で掲載した。まわりの声援や声掛け一つでプレーを大きく左右するそんな力がある。もちろんメインはまわりの声掛けではなく、選手のプレー。それでも100の力が101になった方が良い。現役選手はこのような応援・声援のありがたみを実感しよう。今となっては公式戦で大勢の人たちが駆けつけてくれるのが当たり前のような印象すらあるかもしれないが、これは大変恵まれていること。

 最近の試合で言えば、日南町田地区の準決勝・決勝の勝利の大きな要因のひとつは声援とピッチの一体感であったと言える。もちろん君たちが練習や試合、当然ピッチの外で精一杯取り組んでいるからこそ多くの応援をしてもらえる。いい加減な選手や生徒を応援しようとは誰も思わないからね。「何事も全力で」取り組むことの大切はそのような面にも深く関係している。

 さて、チームの力はプレーと応援に限った話ではない。一生懸命プレーすれば多くの人が応援してくれるとあるが、応援の仕方は様々。例えば木曽中サッカー部には多くのスタッフがかかわっている。君たちのために一生懸命指導してくれることも応援の一つ。安定して質の高い練習ができる環境があるのもチームの力の一つ。

 チーム全体の底上げという話も良く出る。今回は大会中に故障者が出てしまった。また試合が連日続くことで、コンディションの変化もある。相手のチームのスタイルに合わせて場合によっては戦い方を変える必要もある。スターティングメンバーをチーム内で争い、ベンチ入りを競い、ユニフォームを貰うためにチーム内で切磋琢磨する。このようなチーム内の競争もチームの力の一つ。
何より、日々の練習での対戦相手はチームメイト。チーム全体が成長しなければ、トレーニングの質が上がるはずもない。3年前は部員も少なかったし、私も今よりもっと体が動いたのでいくらでも相手が出来たが、部員が増え、恥ずかしながらこちらの体が衰えてくると、なかなかそうもいかない。OBをはじめ、コーチ陣の力が必要です。(よろしく)
 まぁ、まだまだ中学生には負けないけど(笑)

 監督の立場で言わせてもらえば、選手がチーム内でしっかり競争し、自分たちで高め合い、保護者の方々が声援をたくさん送ってくれ、コーチ陣からは的確に選手個々にアドバイスが入り、試合当日、チーム戦術指示に集中できる。素晴らしいチームの力だ。

 新人戦を終えて改めて思うことは、多岐にわたるチームの力は確実に向上してきているということ。そして危惧しているのは、それに安心してしまわないかということ。
 先に述べた準決勝・決勝は勝利こそしたものの、ゲームを優位に進められたかと聞かれれば…「?」が頭に浮かぶはず。選手はとても頑張った。とても良く成長した。誇りに思う。けれども満足してはいけない。慢心とはこのような場所から生まれるし、常勝チームを作ることの難しさはここにある。

 私は今回の結果にも、サッカーの質にも、選手個々の意識にも、自分自身の指導にもまだまだ満足していない。まだ成長したいし、させたいし、上を目指したい。もちろんそれはサッカーに限らない。

 チームの力とは、チームに関わる全ての人の様々な思いや力。
 そのような中で、最も大事なのは・・・考えなくともわかるよね。


監督



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